2021年08月10日

マスコット・ゴリラ


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マスコット・ゴリラ



改めて三十年あるいは四十年前と比べてみるといい。
あれはダメ、これはダメとがんじがらめになった日
常がありはしないか?
孫のハルくんはこの春から新一年生。新しい友達も
大分できた様子だが、何でも今時の学校ではアダ名
禁止だとか、びっくり。
僕たちの時代を振り返ってみると、生徒同士はいうま
でもなく、先生にもアダ名をつけた。
あだ名や愛称抜きの学校なんて考えられなかった。
そういや、中一の時の担任なんか傑作だった。
顔も体格もゴリラもどきだったが、外観とは異なり、
音楽の先生で芸術家タイプだった。
とても眼差しが優しい定年前のオッサンで、滅多に怒る
ことはなかったが、たまには顔面を真っ赤にして怒った。
でも残念ながら迫力がゼロ、どころかカワイイイ。
誰がつけたか忘れたが、そこでついたあだ名が
”マスコット・ゴリラ”。
愛情を込めた命名だったと思う。
親しい仲にも礼儀ありじゃなく、親しい仲だからこその
アダ名ありだった。
礼儀正しくラストネーム(姓)なんかで呼ばれるとかえ
ってシラケたりしたもんだった。
長男が生まれた時なんかアダ名がつけやすいようにと、
鉄平と命名しようとしたが(てっちゃんとかてっちんと
かサイコー)、義父が初孫にそんな漫画みたいな名前を
つけられちゃ困ると反対されて、結局俊介という面白く
もない名前になってしまった。

たかがあだ名じゃないかと侮るなかれ。
そこには実は人一人の個性を剥ぎとっていくブラックホ
ールが隠されているかもしれないのだ。
閉ざされた閉鎖空間では、何やかやと理不尽なルールが
なし崩し的に正当化されてゆく。アダ名禁止がそれじゃな
いと誰が言える。
理不尽なルールの強制は強者の欲望によるものだろうが、
それより何より恐るべきことは別にある。つまり、、、
それらが抑圧された者たちの自己欺瞞によって限りなく
補強されていくことだ。
自らが望んだ状況ではないのに、いつの間にか自らが望
んだ状況へと化けてゆく。
そうなるともうゾンビの群れじゃないかと言われてもお
かしくない。
そうやってハタと気付くと、人ひとりぶんの尊厳という
ものが次から次へと失われてゆく。
嗚呼、あの”マスコット・ゴリラ”センセが懐かしい。
あの顔でまた叱られてみたいなあ、、、。






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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 10:11│Comments(0)日記
 
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