2022年07月23日

その筋書きに異見あり!


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その筋書きに異見あり!



先ず筋書きありきで、そこに機械的に人間を当てはめて
いくのはホントの物語とはいいません。それは・・・
昨日までありえなかったことは、今日もありえないし明
日もありえないとする、事実のあてはめでしかありませ
ん。現代に生きる僕たちが知らず知らずのうちにハマっ
てしまっている恐ろしい罠で、それは僕たち一人一人の
問題ではなく、人の世全体にいえる問題でもあると言え
ます。
つまり近代における人とは自分でつくったつまらない
フィクションのなかでしか存在しない生き物なのかも
しれません。
そこでは一体全体どういう出来事があり、どういう人と
人の出会いがありうるのでしょう。想定外の事象との邂
逅は全て彼らにとってはただの誤り(不正解)でしかあり
ません。筋書きにないドラマは彼らにとって他人事でしか
ないのです。
だから、真面目に向き合う値打ちはないのだと思います。
人と人のホントの物語は、人と人との間の間合い、距離
感、空間によって決まるものでしょう。しかし、今の人た
ちにはそんなものがスッポリ抜けているようです
(マヌケ?)。いやいくつかのアンチョコがあれば概ね
間に合います。それは多分彼らが世界の出来合いの空気感
に呼吸を合わせるだけで生きてるか、あるいは自己主張や
ら自己表現の思いが強すぎるからなのかも。
しかし、凡そ物事の「意味」というものは、個別の心の
キャッチボールという、かけがえのない関係性からしか出
てこないし、無縁の原理からは何も産まれないし、始まら
ないでしょう。果てしなく同じことが繰り返されるばかり。
創造性や継続性はそうやって喪われ、喪われないための歯
止めをなくしてゆきます。
「歴史は常に真理をめざす」という近代科学文明の中心命
題にレヴィ・ストローズはNOを突きつけました。遅きに失
したのかも?
真理をめざすはずの発展の先に、ありありと歴史の終焉と
崩壊の姿が見えてきたからです。
人類は今まで二十万年の間に、三たび絶滅の危機に瀕しま
した。その危機を脱したのは人類がなによりも知的であっ
たからではなく、むしろ知的であったが故に滅亡の危機に
瀕したのかもしれません。
では知性とは果たして何であったか?思えばそれは様々な
問題を分かりやすくすることに他ならなかった。つまり合
理的というルールに固執する余り、不合理な物事を全て排
斥し、異端視し、野蛮の一言で括ってしまうことに他なら
なかった。
言葉を換えれば、自分の好都合に意味を捻じ曲げること。
理屈で考えると何でも分かりやすい、いや分かりやすく見
えてしまうし、他人にも説明しやすい。
それに対し、一見して背理に見えるものは収拾がつかない
し、他人にも説明のしようがありません。
だが人の個別性というものはブリコラージュ(日曜大工)の
ようなもので、そこにある素材(所与の環境)を随時組み
合わせて出来上がった全体像ではないでしょうか。
その全体像は出来上がるまで説明の仕様もないし、本人自
身にすら見当がつかない。
科学は出来上がったもの(全体)の謎を理解しようと、なん
でもかんでもバラバラにしてしまった(要素還元主義)が、
その果てに姿を現したものが「量子」だった。すなわちある
のかないのか、何が何だか分からないというのが謎の回答
だったわけです。
卑近な例でいえば、男女の関係や親子の関係を、生理とか
経済的現象で説明してはいけない。もっといえば考えてはい
けない。
大切なことは・・・どう感じているか・・・
ということでしょう。
考える事で感じることがお留守になってはいけない。
精神が一体何をもって満たされるかという問題に対して、
科学は何一つ答えらしきものなど持っていなかったのです。
それはあなたという存在が、コケたり起き上がったり、
泣いたり歓んだり、夢をみたり失望したりするなかで築い
てゆかれる。
荘厳な自然の造形が少しづつ少しづつ何千年もかけて削ると
られて完成されてゆくように、想像を超えた根気がいるのだ
と思うのです。





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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 12:10│Comments(0)人生観アカデミー
 
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