愛国者
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愛国者
どうもにこうにも芝居気たっぷり。
正直なところ、戦闘員”だから”陸上部隊の派遣はまずない。
そのこころは？”危険”だから。”死ぬ”かもしれないから。
なんてほざいても、あながちブラックジョークとも言えな
いのがミソ。
そこにとにかく日本青年の血を流しにいこうというのが、
戦争関連法の狙いらしい。
何のために？平和？のために？祖国防衛？のために。
｀｀
テロはソフトターゲットである。
空爆と比べれば、被害者数は二桁くらい違う、少ない。
空爆もソフトターゲット、こちらは逆に二桁多い。
これをもって非対称の戦争という。非対称性とは何か？
それは、血も涙も枯れる世界の終わり。
人間が人間でなくなる時。
｀｀
戦争が虚構化し．マトリクスとなっている。ただ
爆煙のなかに横たわるのは女子供、これは厳然たる
事実、そう虚構が生んだ悲惨、
一度くらいは現地視察してみたら？
どこに血を流すべき正義や平和があるのか、
誰の誰による誰のための戦争なのか？
そう訊いてみたいが、どうせまともに答えちゃくれない。
｀｀
「偽りを述べる者が愛国者とたたえられ、
真実を語る者が売国奴と罵られた世の中を、私は経験
してきた。」
故三笠宮殿下のお言葉である。
（殿下は陸軍参謀将校として従軍された）
そして戦争が終わったときすべてにおいて絶望していた。
敗戦についてではない、
戦時中の軍部の横暴、残虐、狂気、堕落、腐敗の数々
についてである。
それは取り返しのつかない記憶を世界の歴史に切り
刻んだ。
「聖戦という大義名分が、事実とはおよそかけはなれた
ものであったこと、そして内実が正義の戦いでなかった
からこそ、いっそう表面的には聖戦を強調せざるを得な
かったのではないか」
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