十目の見るところ十指のさすところ

十指のさすところ



なんてことはありません。
「十目（もく）の見るところ十指のさすところ」
で真実が歪められ、世の中が誤った方向へ方向へと誘導さ
れています。
「常識」と言ってもいいのでしょうが、皆さんなぜかこの
ことばが大好きみたいなのでやめときましょう。
「十目の見るところ十指のさすところ」というのは、、、
Aさんがそう言ったからBさんはそう思い、
Bさんがそう言ったからCさんもそう思った。そして、
Dさん、Eさん、Fさんへと、限りなく根も葉もない噂が拡散
されていくことです。
その根も葉もない噂がいろんな人の意見を聞いて検証される
ことなどはまずありません。
常識とは噂好きな人たちの無責任な最大公約数の意見に過
ぎないのですが（良識とは似てもってまったく異なるもの）
世界の歴史はいつもこの常識を公理のようにして刻まれてき
たと言ってもいいでしょう。
良識に従えと叫んだ少数の人たちは、社会の敵となり、火
あぶりになり、儚くも姿を消していきました。
そして権力の座に君臨する人たちは、懲りることなく、
次から次へとAさんBさんCさんをこしらえていきます。
その火の粉は結局は自分の頭上に降りかかってくるのですが、
それでも「十目の見るところ十指のさすところ」の罠から
抜け出ようとしないのはまさに世界の七不思議と言っても
いいでしょう。
政治も宗教も、カネと権力が絡むとこれ幸いとこの単純な
人間の心理を悪用します。
ウクライナもコロナもそうですし、ビンボー人は怠け者で
役立たずで嘘つきだというのもそうです。
出来うることなら、
「十目（もく）の見るところ十指のさすところ」
とは逆方向に、とまではいきませんが、せめて薮睨みをす
ることくらいは心がけたほうがいいように思います。
あっ、そうそう、藪睨みというのは片方の目が違う方を見る
ことを言います。