2021年08月25日
現代ニッポンの尊王攘夷

現代ニッポンの尊王攘夷
高校時代、日本史の勉強はとてもオモシロかったが、
幕末維新のあたりでハタと戸惑ってしまった。
「尊王攘夷」という言葉。その意味あいが腑に落ちな
いことには、幕末維新は理解できないらしい。
しかしどうひっくり返してもわからないものはわから
ない。どうして国交と通商を求めてきただけの白人た
ちを、”毛唐”と問答無用で毛嫌いしなければならなか
ったのか?
日本列島は本来、東風に吹かれてやってきた大陸文明
を懐深く深く受け入れる”溜まり”になっていたはずだ
った。それが日本という民族の歴史を刻んできたと言
ってもいい。それがなぜ?
鎖国、、、とは言っても長崎では長年オランダとの通
商が盛んに行われていた。そして長崎奉行は幕府の直
轄だった。それが米国大統領の和親を求める親書を携
えて江戸湾に入港した(いうことをきかなきゃ大砲ぶ
っ放すぞといったわけじゃない)といって、あれほど
過敏に騒ぎ立てたのか?
だが、よくよく考えてみればなんてことはないし、わ
からないのが当然だった。なぜかといえば、
「尊皇攘夷」をいっぱしの思想であるかのように勘違い
していたのが混乱の原因だった。わからなくて当たり前
だったのだ。つまりどういうことかというと、
「尊皇攘夷」とは思想なんかではなかった。それどころ
かおよそ思想を持たない盲従の徒党を生むための仕掛け
にすぎなかった。
仕掛け人は言うまでもなく無能を形にしたような人物た
ちだった
そのためになら、理屈抜きで喜んで命を捨てさせる、邪
魔者は片っ端から粛清していく。そんなテロリストたち
を量産してやまなかった。
反知性主義でも反主知主義でもない。いつの間にか血が
血を呼ぶ状況が思考を奪ってしまった。
そんな攘夷が尊王と結びついた「天誅」が吹き荒れたの
がこの時代の大きな側面をなしていた。
そう考えれば、今まで頭を抱えていたのが嘘のように
あらゆる出来事がスッキリとのみ込める。
有為かつ非凡な人材であればあるほど邪魔だった。立身
しか脳裏にない平凡な輩の、それが習性である、いつの
時代もだが、、、。そして多くの人材に情け無用の天誅
が下され、結局は山縣有朋や伊藤博文なんかが明治の
元勲となったわけだ。
僕たちは世界史に類例のない平和な改革というプロパガ
ンダに惑わされ続けてきた。
丸山眞男は、、、、
命令を下す人が責任を取らず次々と下に向けて責めを転
嫁し戦争に突き進んだ日本社会を「抑圧移譲」の「無責任
体制」と呼んだ。そういう風土を生んでしまったのは、
実に尊王攘夷であり、戦後七十六年の今となって、それ
は周知のごとく目も当てられない惨状をさらけ出している。
高校時代、日本史の勉強はとてもオモシロかったが、
幕末維新のあたりでハタと戸惑ってしまった。
「尊王攘夷」という言葉。その意味あいが腑に落ちな
いことには、幕末維新は理解できないらしい。
しかしどうひっくり返してもわからないものはわから
ない。どうして国交と通商を求めてきただけの白人た
ちを、”毛唐”と問答無用で毛嫌いしなければならなか
ったのか?
日本列島は本来、東風に吹かれてやってきた大陸文明
を懐深く深く受け入れる”溜まり”になっていたはずだ
った。それが日本という民族の歴史を刻んできたと言
ってもいい。それがなぜ?
鎖国、、、とは言っても長崎では長年オランダとの通
商が盛んに行われていた。そして長崎奉行は幕府の直
轄だった。それが米国大統領の和親を求める親書を携
えて江戸湾に入港した(いうことをきかなきゃ大砲ぶ
っ放すぞといったわけじゃない)といって、あれほど
過敏に騒ぎ立てたのか?
だが、よくよく考えてみればなんてことはないし、わ
からないのが当然だった。なぜかといえば、
「尊皇攘夷」をいっぱしの思想であるかのように勘違い
していたのが混乱の原因だった。わからなくて当たり前
だったのだ。つまりどういうことかというと、
「尊皇攘夷」とは思想なんかではなかった。それどころ
かおよそ思想を持たない盲従の徒党を生むための仕掛け
にすぎなかった。
仕掛け人は言うまでもなく無能を形にしたような人物た
ちだった
そのためになら、理屈抜きで喜んで命を捨てさせる、邪
魔者は片っ端から粛清していく。そんなテロリストたち
を量産してやまなかった。
反知性主義でも反主知主義でもない。いつの間にか血が
血を呼ぶ状況が思考を奪ってしまった。
そんな攘夷が尊王と結びついた「天誅」が吹き荒れたの
がこの時代の大きな側面をなしていた。
そう考えれば、今まで頭を抱えていたのが嘘のように
あらゆる出来事がスッキリとのみ込める。
有為かつ非凡な人材であればあるほど邪魔だった。立身
しか脳裏にない平凡な輩の、それが習性である、いつの
時代もだが、、、。そして多くの人材に情け無用の天誅
が下され、結局は山縣有朋や伊藤博文なんかが明治の
元勲となったわけだ。
僕たちは世界史に類例のない平和な改革というプロパガ
ンダに惑わされ続けてきた。
丸山眞男は、、、、
命令を下す人が責任を取らず次々と下に向けて責めを転
嫁し戦争に突き進んだ日本社会を「抑圧移譲」の「無責任
体制」と呼んだ。そういう風土を生んでしまったのは、
実に尊王攘夷であり、戦後七十六年の今となって、それ
は周知のごとく目も当てられない惨状をさらけ出している。
古代人vs現代人 (認知革命の虚実)
戦争の実相 (名もなき人々の戦争) *
ローマ帝国はどうやって滅亡したか?
瓦礫の下
歴史の終わりのその後
グローバリズムとウクライナ・その2 (ゲーテッドコミュニティとスラム)
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ローマ帝国はどうやって滅亡したか?
瓦礫の下
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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 10:01│Comments(0)
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