2022年06月08日
六月の風景 ☔️
六月の風景
☔️
こころをばなににたとえん
こころはあぢさゐのはな
ももいろに咲く日はあれど
うすむらさきの思い出ばかりはせんなくて
・・・萩原朔太郎
声なき声だ、なぜだとそれはいう
何度も、何度も、問うてくる
なるべくしてなった、そう答えるしかない
人としての生き方を僕らは教わらなかった。
いやそうじゃない、人として生きるなと、
たしかにそう教わった。
こころとは・・・水だ。
水にあらがうと水はコンクリートになる。
自然と宇宙の懐にあるものを無理に切り離された。
嬰児(みどりご)を母親から取り上げるように。
・・・・
紫陽花の花の雨粒
緑葉の上のかたつむり
古びた電車の昼行燈
孫と爺の五度の梅雨
六月の風景ふたたび
垣間に見える群青の空
さよなら ようこそ
うるわしき季節たち
Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 18:36│Comments(0)
│詩歌