熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

あぶく（悪）銭よ、さようなら




円安だ、物価高だ、不況だと、世の中喧しいったらないが、
それがどうしたというのが正直な気持ち。
確かに戦後ニッポンは、特に高度経済成長期からこっち、
世界の経済大国を自認してきたが、”それだけ”だった。
見事にそれ以外にはなあんにもなかった。なあんにもなか
ったからその分だけお金持ちというプライドだけがやたら
膨れ上がった。そんなパンパンになった風船の空気が漏れ
はじめるべくして漏れ始めたというだけの話だろう。
そんなもんしか自慢できるものがない人間くらい碌でもな
いものはない。そんな奴ばらは一日も早く高い（高くもない
か）鼻をへし折ってやったほうが身のためだろう。それでダ
メになるものなら仕方がないが、もしダメになったところか
ら立ち上がることができるならニッポン人は生まれ変わるこ
とができるかも知れない。
もしそうやって生まれ変わるとしたら問題となるのは官僚
と教育だろうな。経済の方は潰れるやつは潰れ、綺麗さっぱ
り地ならしでできるかも知れないが、官僚と教育のシステム
だけは潰そうとしない限り潰れることはないからね。
そもそもが日本の教育システムは富国強兵の延長線みたいな
もので、子どもたちにとっては兵役の義務とか徴兵制なんか
とちっとも変わりがない。
それでも今まではちゃんとした出口のあるトンネルみたいな
ものだったけど、出口が塞がれつつある。何にでも抜け道が
あるが、このトンネルにはない。出口もない抜け道もないな
らただの穴ぐらだ。大学は出たけれど、司法試験には受かっ
たけれど、医者の免許は取れたけど、それがどうした、とい
う時代になりつつある。
経済と一緒で商品が増えすぎて飽和状態になってしまうとま
るで使い道がない。そしてエリートコースを歩いてきた分だ
け生命力がないから、ダメになったところから立ち上がる気
力もない。
小学校一年からお行儀よく教室の机に座って、せっせとナン
タラ塾に通って、おつむに溜め込んだものがほとんど無用の
長物。だって中途半端な知識なんかAIという超優等生が肩代
わりしてくれる世の中になるんだから。
これからは機械が真似できない本物の「知」がものをいうよ
うになる。知識のおうむ返しの人間になったって仕方がない。
あぶく銭身に付かずというけど、経済大国を支えてきたお金
も国ぐるみのあぶく銭みたいなもんで、儚くてあたり前。
人間てのは不思議なもんで、中途半端にオアシがあるうちには
見えるもんも見えないけど、一文無しになったらそれが見え
てくる。心配無用、金は天下の回りものというのはこういう
時のためにあるんだから。まあ、自分のことばかり考えるん
じゃなくて、周りの人たちと助け助けあうことが大事だとは
思うけど。でなきゃ、結局同じことの繰り返しになるのは目
に見えてるから。