2018年12月10日
粘土モデルがつくる未来
粘土モデルがつくる未来
かって独学で名をなした日本画の老画家いわく。
今の若い絵描きは学校で技術は習ってくるが、
何を描きたいのかがない。それさえあれば技術は
後からついてくる。
まず”虚学”たる文化があればいい、
それさえあれば”実学”は後からついてくる。
日本の国産車の歴史は、一個の粘度モデルから始
まった。
これからの日本に必要なのはそんな粘土モデルで
ありロマンだろう。それなのに・・・・
とっくに義務教育のカリキュラムから書道や絵画
が姿を消した。大学でも哲学や文学などの文系学
科は虫の息状態。欧州の知的レベルをリードして
いるドイツでは神学が必須というのに何を考えて
いるよなやら。
”知的”というのは百科事典になることでも、デー
タの中から素早く解を出すことでもない。生きた
現象の中から明日へと続く道筋を発想できる力を
養う事。そのためには体系のある知識を自分のモ
ノにすることから出発しなければならない。。
日本の近代の本質をなす愚劣さは、
アジア他民族との交流から何一つ学ばな
ったことだ。・・・・・・・・・・・
生活レベルでの思想というものが欠如している、
時間を切り離した結論だけを効率よく盗み取ろ
うとした。地面に足がついてなかった。
だからすべてが空回りばかりしている。