2025年04月24日
世界はムラ化してゆくのか
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世界はムラ化してゆくのか
「金利ゼロ」という意味をしっかりと捉えているものはと
ても少ない。さすがに経済学者の中にはボツボツ現れてき
たようだが、大半はそうではない。認めたくないのか、そ
れともなんらかの圧力がかかっているのか?
金利がゼロになるということはすなわち程なくマイナスに
なるかもしれないということであり、マイナスになればいか
がなことになるのか、なんて今更説明するようなことでも
ないだろう。
さて、「町」というのは元来、すべてを貨幣で売り買いし、
貨幣がなければ暮らしが成り立たない地域ということであ
る。「街」は「町」が大がかり、かつ複雑になったものであ
る。そういう意味では日本中、いや世界中が今では「町」か
「街」になってしまった。
町ができるまでは「村」とか「郷」と言われる小さな集落し
かなかった。そんな集落内では貨幣はほとんど使い途がな
く、自給自足か物々交換が暮らしのベースになっていた。
そうなると当然お互いの信頼関係とか思いやりとがなくて
なならないものとなる
”ライフライン”というのは生命を維持するのに必要な社会基
盤のことだが、それが町と村では天と地ほどにも違う。村で
はライフラインと言われたものが、町ではインフラと言われ
るようになり、それは生命を維持するにあるというより、
より便利な、より快適?な、またはより贅沢な暮らしを満喫
するためのものになった。つまり、ないならないでいいよう
な付属物が肥大し、暮らしの主役になったわけである。そし
て私たちはそういう暮らしに日々どっぷり浸かっている。
そのインフラなるものの最後のフロンテイア(未開拓分野、
資本の投資対象)はシャワートイレであり、地理上の最後の
フロンテイアがアフリカ大陸である。つまり今の世界はイ
ンフラの飽和状態となりつつあり、それが巡り巡って金利
ゼロなる結末となった。坂道を登るばかりであった経済が
一転して坂道を転がり落ちるという始末になった。
現今の値上がりラッシュは、経済が坂道を転がり始めたこと
の一つの結末ともいえ、ひょっとすると行き着くところまで
行きつくのかもしれない。モノの需要に対して供給が追いつ
かなくなった、というより貨幣の価値が矮小化し始めた兆し
なのかもしれないのである。
トランプ改革はどうもそういう流れの手始めであり、地球規
模で国家の「村」化現象が動き始めたいうことなのかもし
れない。国家の「村」化はやがて、国家内部での「村」化現
象に繋がっていくかもしれない、いや多分そういう方になっ
ていかざるを得ないだろう。
そうなると輸出依存度の高い日本という国は厄介なことにな
るかもしれない。米国は米ドルが世界の基軸通貨であるとい
う特殊性で成り立っていたのが通用しなくなった。日本は輸
出量が激減し、企業が軒並みに潰れ、サラリーマンもいなく
なる。そして多くの人が路頭に迷う。貧しい人たちだけでな
く豊かな人たちも。だっていくらお金を持ってても意味がな
くなるのだから。
そうならないためには、トランプ改革よりもはるかに思い切
った改革が求められる。豊かな人たちはマイナス金利になって
お金が紙切れになる前に、もっと豊かになるためにではなく、
ライフラインを死守するために潔く放出すべきだろう。そうい
う死蔵された資金がどこの国よりもあることが強みといえば
強みである。もしそんな強みを存分に生かすことができなけ
ればどうなるか?そんな瀬戸際に立っているのである。
それに日本の国土は世界でも有数の農業最適地であるし、空
き家はいっぱいあるしで、この危機を乗り越える素地は十分に
ある。具体的には主食である米の収穫量を倍増すれば、きち
んと分配すればの話だが、とりあえず餓死の心配はないかも
しれない。とりあえず余剰米は玄米粉にすれば楽に十年以上
は保つし、やり方はいくらでもあるだろう。
大切なのは「ムラ化」を社会の分断ということでなく、社会
の自立という方向に持っていくことなのだろう。社会のムラ
化に向けて競争するのではなく、力を合わせることだと思う。
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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 13:59│Comments(0)
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