2013年07月01日

永遠のゼロ番外、論評1

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永遠のゼロ番外、論評1 
永遠のゼロ番外・論評1

  もうすぐ参院選です。今回は従来とは全然意味合いが違います。
憲法改正、特に九条改正が絡んでくるからです。

  戦後70年、戦争体験は風化して、若い人には戦争があったこと
すら知らない人がいます。

  しかし今私たちは戦争をキーワードとした大きな歴史の岐路に立
っています。そこで戦争とは一体何であるのかを振り返る意味で

  ベストセラー小説「永遠のゼロ」のダイジェストを連載しています。
所々で個人的な論評も入れます。あなたの未来の重大なる
選択の足しになれば幸いです。




妻は今、加藤諦三さんの本を読んでいる。彼によると重荷を背負う事で
人は成長していくらしい。

今の人たちの人生設計は、人生の重荷を背負う事から逃避することば
かりでいっぱいで、それが問題だそうだ。



妻はそれを僕の場合にかぶせてきた。あなたは敢えて人生の重荷を背
負おうとしてきた・・・・賞賛されるのは嬉しいが、正直なところちょっと待

って、その先は言わないでくれと思った。見え々々の買いかぶりだし、第
一自ら進んで逆境を選んだわけではない。



いやいやながらだったし、仕方なしにがホンネで、チャレンジでなく、いつも
逃げ腰だった。

昔の人は「若いときの苦労は買ってもしろ」といった。その通りだろうが人間
てな弱いもんだ。買ってもする気には中々なれない。



しかし、人生がままならないのも一方の事実で、前途にどうしようもない大き
な分厚い壁が立ちはだかったりする。

不運か幸運か知らないが、そんな境遇に嵌ってしまったとき、鍵をこじあけ、
道をひらくには、自分自身が変わるしか選択肢がないことがある。脱皮だ。



そういう経験は確かに人をボリュームアップする。人の心の襞が見える尊い
キャリアを積ませてくれる。結果的にだが。

そういう意味合いでいいなら、加藤諦三さんの言う事は、正し過ぎるくらい正
しいと思う。そしてそんな人と出会うとき、黙っていても強い共感の絆を感じる。



しかし平和を謳歌する現代において、重荷や逆境といってもたかがしれている
と思うのだ、「永遠のゼロ」の登場人物たちを見ていると・・・・・。

あの過酷な戦場とは一体何なんだろう?特に飛行気乗りは25歳にも満たない
若者たちばかりだ。



九死に一生の覚悟で毎日のように出撃する。カミカゼに至っては十死に零生だ。
十死に零生・・・そんなバカな!!

人が生まれてきたのは生きるためだ、死ぬためではない。母親が生んだのは
殺すためではない、生かすためだ。当たり前の事だろう。



そんな究極の不条理の渦巻くなかでの青春を思うと、加藤諦三さんの言葉も色
あせざるを得ない。

人間の頭はどんな残酷なことでも紡ぎだす。戦場とは狂気が支配する世界だ。

                            (つづく)



            むつみ会結婚相談室/ 野田しげはる
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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 12:20│Comments(0)書評など
 
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