熊本の結婚相談所むつみ会のブログ

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ある米軍さえ、深い畏怖の思いを抱いていた。




問題は士官学校や、特に海軍、陸軍大学校出身だったエリート軍人た
ちだった。彼らは兵士たちを鉄砲の弾のように使い捨てながら、

愚かな作戦を繰り返し、数々の勝機をみすみす逃しながら、誰一人とし
て責任を取らなかった。この戦争という非常な場においても、勝つ事より
出世の階段を上り詰める事しか頭になかった。



戦後自衛隊の幹部になった美濃部少佐（当時）という人物がいる。二十年
二月に指揮官八十人余が参集して行われた、連合艦隊の沖縄方面作戦

会議の席上主席参謀から告げられた「全力特攻」の方針に真っ向から反
対した男だ。



軍人は「上官の命令は朕の命令と刷り込まれている。抗命罪で軍法会議に
かけられれば死刑さえありうる。

だが美濃部少佐は死を賭して敢然と反対した。それどころか色をなして怒
鳴りつけた上官に対して



「ここにおられる皆さんに自ら突入できる方がいるのか」と言い返した。
そして・・・

「練習機まで特攻に出すのは言語道断。嘘だと思うなら。練習機に乗って
攻撃してみられるとよい。私が全部ゼロ戦で叩き墜としてみせる」



桜花という作戦がありました。飛行機でなく、人間が操縦するロケット爆
弾です。米国軍はバカボム（バカ爆弾）と呼んでいました。

その通りに、敵艦隊に辿り着く前に全部撃墜されました。このとき作戦指
揮官である野中五郎少佐は断固反対しましたが、宇垣纏長官は強行さ

せました。



野中五郎少佐は、野郎ども、いっちょうやってやろうじゃねえか、が口癖
の親分肌で、心から部下を大事にした人でした。

彼は自ら出撃しなくていい立場でした。それでも先頭に立って行ったのは
部下を見殺しにできない思いと、上層部に馬鹿さ加減を思い知らせようと
したのでしょう。結局８００名が無駄死にしました。



こんな人物が軍の上層部にもっといれば状況は一変していたかもしれま
せん。しかしそこはまさに、実戦を知らない、威張るだけの、ペーパーテ

ストのバカボン秀才の巣窟にすぎなかったのです。



さて皆さん、余りにもそっくりだと思いませんか。現在ただ今の日本の状
況と・・・・・。

作家で日本財団の理事長も勤めた曽野綾子さんは、東大赤門は東大
バカモンで、東大法学部は東大アホウ学部だなんて、”警句”を吐いてい
ます。



百聞は一見にしかず、実際その通りなのです。ペルー大使館占拠の折
の青木盛久大使は、責任者にも関わらず、何の役にもたたない粗大ゴ
ミ的存在で終始しました。

彼には国際協力事業団の理事長時代、接する機会がありました。会え

ば曽野綾子の言葉が言い得て妙であることがよく分かります。

その他の高級官僚連中も似たり寄ったり。この国の百年は下々が営々と
築いたものを、一握りのアホなお上が食いつぶすということをくりかえす
という運命の中にあるようです。

最後にトルストイが「戦争と平和」のなかで、

主人公アンドレーに語らせた言葉を紹介しましょう。

「作戦が成功すれば、それをどうやって自分の手柄にできるか、逆に失敗

したとき、その責任をいかにして他人になするつけることができるか、そんな

ことしか考えない人たちが戦争をゲームにしている」