2023年06月10日

匈奴の奇跡

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草の画像のようです


匈奴の奇跡




中国が世界最大の農耕地帯であるなら、その北には世界最大
のステップ(遊牧地帯)が広がっていました、どこまでも、
どこまでも、、、。
人類のロマンを語るには、この遊牧民族に及くはない。アレ
キサンダーもローマも遠く及ばない。
匈奴(野蛮人?)と総称された北方の遊牧民は羊と一緒に移
動しながら暮らしていました。羊を飼っているというより、
羊の中に彼ら彼女らが入って行ったのです。厳しい自然環境
の中で羊は立派に生き抜いている。それならば羊と友達にな
れば食いっぱぐれはないと思ったのです。
ヒトがヒツジを飼っているのか、ヒツジがヒトを飼っている
のかわからない渾然一体というのが彼らの文明のあり方だっ
たのです。
遊牧民族はただ羊の餌となる草が欲しいだけです。それ以外
には何も求めません。だから一千年以上もの間王様もいなけ
れば、権力もないし、国家なんてない方がマシだったのです。
草は食べたらまた生えてくるのですから、何ひとつ自分のもの
にする必要はないだけでなく、所有は足枷になるだけです。
ただひたすら草と、それから太陽を求めて北から南へ、南か
ら北へ旅をするのです。
ただ移動の方向を間違うと大変なことになります。ですから
経験と本能から餌場の場所を嗅ぎ分ける方向感覚に優れた人
物がリーダーになります。
つまりそういう意味で最も頼りになるやつがですね、みんな
に頼りにされただけの話になるわけです。
それに対して農耕民族は土地の所有がつきものです。でも面
積には限りがありますから、どうしても土地の争奪戦が起こ
ります。そこで頼りにされるのは弱肉強食の勝者になります。
ただそれだけのことなのに、そこに宗教が入ってきてややこ
しくなりました。キリスト教でも回教でも儒教でも同じこと
で、文明という名を借りた人間たちの飼い慣らしが始まりま
した。
この二つの水と油のような文明が十七世紀に(全面的に)衝
突しました。ステップに棲息する人口わず50万人の一種族で
ある女真族が数百倍の人口の中国に挑んだのです。を征服し、
中国(いや世界かな?)史上最大最強の王朝である「清」を
建国しました。
あまたある世界の歴史の中でも、この出来事が僕は大好きで
すね。所有か共有か、競争か共存かというのが二十一世紀の
一大テーマになるのだろうと思いますしね。
とあるミニマリストさんは、所有には三つのコストがかかる
といっています。
①意識を注ぐコスト
②買いに行く時間と買うときのお金というコスト
③置くコスト
④維持費というコスト
一番大きいコストは、、、、、
「もしも」のために今を犠牲にするコスト。だからお金を貯め
るもんじゃない、余ったら困ってる人にあげる。そのために
自分がお金に困ったらどうするかというと、正々堂々と人に頼
る、または威張って人に迷惑をかける。
これだなやっぱりコツは。みんなでやれば怖くない。
困った時はお互いさまよ。



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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 13:40│Comments(0)社会問題
 
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