2014年10月18日

母なる自然は弱さを強さと偽りたがる・その2

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母なる自然は弱さを強さと偽りたがる・その2

なる自然は

     弱さ”を”強さ”と

      
偽りたがるNo.02





さて、印刷あがりのような、その本を手にすると、真紅の帯にある
白抜きのコピーが目にとびこんできた。


   「アメリカの問題はその強さより、
              むしろその弱さにこそある」


胸のつかえがおりた。
ここのところの、アメリカの異様な迷走ぶりの謎なんて、
その一言で解けるのだ。



その本の題名は「帝国以後」・・・・現代の世界的超ベストセラー。
仏の歴史人口学者、家族人類学者、エマニュエル・トッドの快作だ。

そんな学問のカテゴリー自体聞き覚えがない。
最先端の時代の切り口が斬新過ぎる。



日本国民諸氏に向かっても、この際だから苦言させていただこう。
それは、日本列島の半分くらいはアメリカの51番目の州にほかな

らないという、冷厳なる事実である。政府、報道を挙げて糊塗しよう
としても、小泉政権に始まり、
安倍政権で佳境についた感のある、強権的パペット政治は、

国民主権どころか、日本国主権の足元すら危うい事を、
日々私たちに警告している。



弱体化した国家であれ、企業であれ、一個の人であれ、かって強大
でありせばあるほど尊大になる。

すなわち眼前にある、自らの”弱さ”という
いかんともしがたい現実を、”強さ”という幻想にすり替える。

それは宇宙の摂理といってもいいかもしれない。
母なる自然は、”弱さ”を”強さ”と偽りたがる。



たとえば戦場にあるのは勇気ではない、極限の恐怖が生む狂気。
凶暴な野獣はほかのどんな生き物より空腹と餓死を恐れている。
粗暴と怯だは、威嚇と小心はコインの裏表なのだ。



また、ボンクラほど知ったかぶりをし、
運動オンチは、ハンドルをにぎるとF1に乗った気になり、

ビンボーは僕のようにそれをキャッチコピーにする人は少ない。
もう一つ、モテる奴は背伸びしてまでモテようとしないが、
モテない奴は背伸びしようとすればするほどモテない。

神はわが子に両極端を与え、その周囲に無数の星座をちりばめた。
その寓意をくみとれれば、ずいぶん気楽になれるのだが・・・・。



そしてただいま、世界はアメリカを必要としていないばかりか、
厄介者扱いといっても過言ではなくなりつつある。

アメリカはギリシャでもローマでもない、テキサス大油田の
幸運な発見者であり、地から湧いてでた石油文明という僥倖
だけで帝国を築いたにすぎない。



油田が底を尽き始めて気づいた。MADE IN USAの商品が
世界の陳列棚から消えたことを。石油にオンブにダッコだった
とに思いをいたすのが遅きに失した。

トルコ、スペイン、ポルトガルからオランダ、フランス、プロシャ
イギリスへと・・・世界の覇権国の転変たるやかくのごとし。

奢れる平氏久しからず、もうじき米国の歴史の末路を
そう歎ずるロマンチストが出てくるやもしれない。



集団的自衛権行使で(なぜ解釈改憲という禁じ手を使って
まで?)日本だけが蚊帳の外となる。
今日本に必要なのはヨーロッパ流のあざとい生き様なのだ。

その一方において、アメリカは世界を切に必要としている。
とりわけ日本とドイツなのだが、ホンネとタテマエがある。



アメリカの圧倒的な軍事力に比べると、武装とは名ばか
りの非力な、それこそ数百人単位のイスラム過激派集団、

オモチャのような、志願やボランテイアでなる烏合の衆を
アメリカの敵どころか地球人類の敵とはこれいかに?

明治日本ならいう。武士の情けだ、恥を知れと。

戦いは殺し合いなどでは断じてない。人生の表現なのだと、
上村彦乃丞は殺気立った部下に諭した。



ヨルダンの水源をネコババしたイスラエルの横暴をいつまで
えこひいきすれば気が済むのだ。

イスラム全体をスケープゴートにしつづければ、結局
自分の首を絞めるばかりで、世界中を敵に回す日がくるだろう。



そしてそれらはまさしく、「ウソ」の連鎖反応にほかならない。
ウソは暴走するのが大好きなのだ。

ウソの空しい上塗りを重ねに重ね、螺旋階段をのぼりきった所に
なにが待ちうけているか・・?

アメリカはいまそのウソの重さでのたうちまわっている。

                          (つづく)





    むつみ会結婚相談室(野田成治、野田由美子)

   *事務所移転しました
    (新)熊本市東区新生1-28-2(〒862-0908)
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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 14:40│Comments(0)人生観
 
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