2020年07月22日
記者たち
記者たち
「愛国と愛国心は違うのよ」と、記者の妻は独り言のよう
につぶやいた。
そうだな・・・・いや、全くそうなんだ、例えば。
民主と民主主義が違うように。
マルクス精神とマルクス主義が違うように。
かつて田中正造は言った。
最弱の人たちと戦うのは 楽しいぞ
最弱をもって最強に当たる
それが私の楽しみだ。
国家のためにヒトがあるわけではない
一人一人の人間のために国家がある。
だが彼は、国家に逆らったために反逆者となる。
田中正造こそ真の愛国者ではないのか、どうなのか。
愛国とはひとことも言ってないが、天下万民のために一身
を捧げたのは否定のしようもない・・・。
ただ言えるのは、似非の愛国信者がもっとも忌み嫌うもの、
それがつまり真の愛国というわけだ。
｀｀
9.11を発火点にして、アメリカ国民は一丸となって愛国心に
燃えた。そして二年後イラク戦争が起きた。
イラクの首都バクダッドにトマホークと巡航ミサイルが
６００発打ち込まれ、その他砲撃と空爆で7.000発が雨あら
れと降り注ぎ、100万人の市民がわずか二、三日の間に
猛火の中で亡くなった。
だがイラクにはついに大量破壊兵器は見つからなかった。
誤報だったと言う。確認が取れていたわけじゃない、
それどころか、そんなことはハナからわかっていたし、
そもそもがどうでもよかったのだ。なぜなら、
目的は核兵器でもビンラデインでもなく、戦争をすると言
うこと自体だったからだ。
北朝鮮とかイランとかイラクの”悪の枢軸国”なるものを
叩いて、アメリカンデモクラシーとやらを広げることだっ
たらしい。（タテマエの話だけど）
9.11は願っても無い口実となった（偽旗だったか否かは
脇に置いといても）。
｀｀
ラムズフェルドなどネオコン周辺の（もちろんブッシュも）
わずか三、四名の根も葉もない、正真正銘のデマが増幅さ
れ、徹底的に正当化されて、誰も反対できないムードが醸
成された。
唯一ナイトリッダー社の四名の記者だけが、屈せずに戦い
かろうじて米国の良心を死守したのだった。
政府中枢の要人の多くがいたたまれずに、オフレコで確か
な情報を提供したが、軍務経験ゼロの実務者が決定を下し、
二兆ドルの予算が組まれてしまった。
そして政府の失敗を贖ったのは、兵士とその数十倍の何の
罪もないイラク国民だった。
｀｀
愛国と愛国心は別物だということを、これほど思い知らさ
れた事件はそうはないだろう。
愛国に心の一字が付け加わっただけで、それはイデオロギ
ーに、愛国教に化け、二億人以上がいとも簡単にクレイジ
ーになってしまう。
そして今ではこの嘘八百のイラク戦争は、ベトナムに匹敵
する米国の汚点となり、もう二度とかっての威信を取り戻
すことはないだろう。
＊＊
http://mutsumi-kai.com/
↑↑
むつみ会結婚相談室の
ホームページ&ブログを
リニュアルしました
「愛国と愛国心は違うのよ」と、記者の妻は独り言のよう
につぶやいた。
そうだな・・・・いや、全くそうなんだ、例えば。
民主と民主主義が違うように。
マルクス精神とマルクス主義が違うように。
かつて田中正造は言った。
最弱の人たちと戦うのは 楽しいぞ
最弱をもって最強に当たる
それが私の楽しみだ。
国家のためにヒトがあるわけではない
一人一人の人間のために国家がある。
だが彼は、国家に逆らったために反逆者となる。
田中正造こそ真の愛国者ではないのか、どうなのか。
愛国とはひとことも言ってないが、天下万民のために一身
を捧げたのは否定のしようもない・・・。
ただ言えるのは、似非の愛国信者がもっとも忌み嫌うもの、
それがつまり真の愛国というわけだ。
｀｀
9.11を発火点にして、アメリカ国民は一丸となって愛国心に
燃えた。そして二年後イラク戦争が起きた。
イラクの首都バクダッドにトマホークと巡航ミサイルが
６００発打ち込まれ、その他砲撃と空爆で7.000発が雨あら
れと降り注ぎ、100万人の市民がわずか二、三日の間に
猛火の中で亡くなった。
だがイラクにはついに大量破壊兵器は見つからなかった。
誤報だったと言う。確認が取れていたわけじゃない、
それどころか、そんなことはハナからわかっていたし、
そもそもがどうでもよかったのだ。なぜなら、
目的は核兵器でもビンラデインでもなく、戦争をすると言
うこと自体だったからだ。
北朝鮮とかイランとかイラクの”悪の枢軸国”なるものを
叩いて、アメリカンデモクラシーとやらを広げることだっ
たらしい。（タテマエの話だけど）
9.11は願っても無い口実となった（偽旗だったか否かは
脇に置いといても）。
｀｀
ラムズフェルドなどネオコン周辺の（もちろんブッシュも）
わずか三、四名の根も葉もない、正真正銘のデマが増幅さ
れ、徹底的に正当化されて、誰も反対できないムードが醸
成された。
唯一ナイトリッダー社の四名の記者だけが、屈せずに戦い
かろうじて米国の良心を死守したのだった。
政府中枢の要人の多くがいたたまれずに、オフレコで確か
な情報を提供したが、軍務経験ゼロの実務者が決定を下し、
二兆ドルの予算が組まれてしまった。
そして政府の失敗を贖ったのは、兵士とその数十倍の何の
罪もないイラク国民だった。
｀｀
愛国と愛国心は別物だということを、これほど思い知らさ
れた事件はそうはないだろう。
愛国に心の一字が付け加わっただけで、それはイデオロギ
ーに、愛国教に化け、二億人以上がいとも簡単にクレイジ
ーになってしまう。
そして今ではこの嘘八百のイラク戦争は、ベトナムに匹敵
する米国の汚点となり、もう二度とかっての威信を取り戻
すことはないだろう。
＊＊
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