2023年05月17日

逝きし世の、、、


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逝きし世の、、、




明治維新は水戸学を核にして起こった。水戸学とは何か
といえば、要するに武家の学問である。その点で、本居
宣長や平田篤胤らの古学とは異なる。
古学は中世、つまり武家の時代を否定し、それより前の
農漁民、職人、商家中心に営まれていた世の中が日本の
本然の姿という思想である。したがって古学の学徒の大
半は武士以外の人たちだった。
武家の学問である以上は、明治維新も武家社会における
主導権争いで、徳川に代わる者出でよ、ということにし
かならなかった。尊王は便宜的なお神輿だった。形が変
わっただけの、武士の時代の延長線にあったのである。
武士とはいうまでもなく軍人のことであり、非常に特殊
な精神構造の上に成り立っている少数の人種のことであ
る。それは具体的にはどういうことかといえば、、、
人間の意識をコントロールして、その生身の自然性を徹底
的に切り離したものに他ならない。それは源平から鎌倉時
代に至る12世紀頃から日本人の意識のベースを形成してき
た。それから明治、大正、昭和、平成、令和の今日に至る
まで私たち日本人はそんな忌まわしい呪術にかかったまま
のように見える。
そして、自民党一党独裁という世界でも稀な近代国家??
に甘んじている。
労働組合も育たず、庶民は企業の兵隊蟻さながらになっても
文句の一つも言わない。
アメリカの度重なる不当な内政干渉に対しても、怒りどころ
か違和感さえ感じない人々がいる。
隣国が仮想敵国だと言われるとすぐその気になり、戦争法に
対してもまるで他人事の如きである。もし兵役の義務なんて
ことが叫ばれ出したらどう反応するんだろうかな?
それに対して古学は、いうならば意識ではコントロールで
きない生身の人間の”自然性”を大切にし、目標にした。暮ら
しから花鳥風月が消え、人間が生き物らしさを失ってしまう
ことを懸念した。
さて21世紀は(幸いにも)世紀末とか世界のおわりとか言わ
れるが、それは時代の終わりということであって、あなたや
僕の終わりということではない。それどころかあなたや僕の
始まりである。
ようやく意識ではコントロール不能な時代が芽生えつつある
ということだろう。科学は主役の座から降り脇役になる。
おカネだってそうだし、軍隊に至っては無用の長物になる。
でなければ、地球は生き物の棲めるところではなくなるんだ
から。いやも応もない話なのだ。
二十一世紀の維新のスローガンは尊皇攘夷じゃなく、自然に
かえれ、、、なのだ。




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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 17:23│Comments(0)人生観社会問題
 
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