2023年08月01日

ロマンについて

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自然、たそがれの画像のようです


ロマンについて




僕に言わせれば、ロマンというのはものごとのありように
挑んでは破れる生き方のような気がする。破れても破れて
も挑むことから離れられない人たちがいる。
もちろん勝利至上主義ではないが、だからといって敗北主
義というわけでもない。勝利でなければ敗北と考えた途端
にそれはもうロマンではなくなるからだ。勝利にこだわる
のは敗北を恐れるあまりなのだともいえる。
最も優れた芸術作品というのは、そういう意味のロマンを
持っているように思える。勝利も敗北もない。だから、読
めば読むほど、聴けば聴くほど、観れば観るほど、正解が
わからなくなる。迷宮(お化け屋敷)みたいなものなのだ
ろう。少なくとも勝利かもしくは敗北か、のように簡単に
白黒をつけられない。
危険極まりないとも言えるが、だからこそヒトの心を吸引
し魅惑するのだとも言える。あなたは知ってるだろうか、
ヒトは退屈でないもの(つまり刺激)を求めるが、退屈で
ないものにはヒトはすぐ飽きるということを。だから人生
にウンザリしないためには、退屈な日々に、いわばアクテ
ィヴに?立ち向かうしかないのだろう。
刺激を求めて生きるのがロマンなのではなく、退屈な日々
に飽きない生き方がロマンなのだろう。そして、退屈な日
々にはむろん煌びやかで刺激的な勝利の喜びもない。ただ
挑んで破れるたびに深い迷宮の中に入っていき、微かな光
を眺めながら死んでゆくだけなのだろう。
僕はなぜかそんなふうに生きて死んでゆく老人たちの顔が
大好きなのだ。
作者が作品を見つけるのじゃなくて、作品が作者を見つけ
る。作品が作者に表現してくれという。その時フィクション
はただの作り物じゃなくなる。そういう作り物じゃないフ
ィクションに魅せられるのはヒトの宿命のようなものなのか
もしれないと思う。



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Posted by 熊本の結婚相談所むつみ会 at 11:16│Comments(0)人生観アカデミー
 
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